劇団しゃれこうべとはconcept

コンセプト&理念

Concept

非日常の舞台空間の創造

様々な角度から非日常の舞台空間作りにアプローチしています。
戯曲を立体的に立ち上げ、役者は真摯に役の世界観と向きあい、衣装(劇団所属衣裳家)・美術・照明・大道具はプロのスタッフと妥協することなく舞台上を魅力ある空間へと造り上げることで、創り手だけが満足するのではなく、客席と共有できる舞台空間創りを目指しています。

劇団について

About Us

1.基礎の大切さについて

他の芸術表現と同じように演劇の舞台に立つにも基礎技術の訓練が不可欠です。
発声・滑舌・身体トレーニングはもちろんのこと、約2時間の舞台の世界を生きる集中力とコミニュケーション能力や台本を読み解く力も重要視して活動しています。
「大きな声を出して感情を表現したつもりになって満足する」それだけにならないように鍛錬を積んでいます。

2.上演戯曲について

これまでも“ニール・サイモン”“野田秀樹”“W・シェイクスピア”“井上ひさし”等の名立たる作家達の名戯曲を上演してきました。
そんな名戯曲から愛すべき人間模様を掘り起こす時に生まれる「生きる力」を舞台でお客様に感じて頂ける。そんな戯曲を選んでいます。

素晴らしい戯曲たちを、多くの方に楽しんで頂ければ、そんな嬉しいことはありません!

3.すべての人が立てる場所

演劇・芝居=フリーターだけが続けられる狭い世界
こんなイメージありませんか。当劇団は、ほとんどの団員が会社勤めしながら活動しております。会社員(東証PRM上場)、公務員、介護職、メディカル系、日本語教員等の様々な職種についているメンバーが、魅力ある空間の立ち上げのために活動しています。
「全ての人が情熱を傾けられる場所を、お芝居を、日本の日常に!!」
そんな劇団を目指しています。

劇団が目指す舞台とは

非日常の舞台空間を一緒に楽しんでもらいたい

劇団しゃれこうべは2017年7月に設立し、非日常の空間を創造する事を目指して日々精進、活動している劇団です。

設立後特別な空間を創り続けるために劇団員、スタッフ一丸となって劇場に感動を生み出し続け、2020年7月には東京に自前の稽古場を持つこともでき、今後さらに良い時間をお客様と共有する体制も整ってまいりました。

コロナ禍の中でも感染予防対策やライブ配信等、次世代の表現にも果敢にトライしなんとか乗り越えてきました。あの辛かった日々は劇団を鍛えるチャンスと今となっては思えます。さらに強くなった劇団員とスタッフともにこれからも初心を忘れず、脚本にこだわり、衣裳も装置も妥協することなく、琴線に触れる音楽を用い、役者が演技に真摯に取り組む。それらに照明が当たったときに現れる非日常の世界を楽しみたい、楽しんでいただきたい。小難しい事は必要ない。わかりやすくシンプルに、心が震える舞台創造を目指し続けます。そして願わくば、今まで演劇に触れたことのない方々が生きた舞台を経験できる場所になることを切に願って活動して参ります。

こんな時代ですしうまく行かないことがあっても、これからも皆さんと非日常の空間を楽しめる事を願ってやみません。さらに力強く進化する劇団しゃれこうべを応援よろしくお願いいたします!!

2023.10 代表 木田 博喜

代表紹介

主宰/演出

木田博喜(Hiroki Kida)

神戸在住時代は、映画・TV・舞台で活躍した故夏目俊二が主宰する劇団神戸(現代表小倉啓子)で、若手の中心として活躍した。
関東への移住を期に、劇団神戸の姉妹劇団として、”劇団しゃれこうべ”設立を決意。
サラリーマンとして企業に従事しながら、観る人を魅了する舞台を創り続けることに余念がない。

過去の出演作品

「萩家の三姉妹」作:永井 愛
「煙が目に染みる」作:堤 泰之
「源氏 MY LOVE」作:田辺 聖子
「ウィンザーの陽気な女房達」作:W・シェイクスピア
「morning at the seven」作:ポール・オズ・ボーン
「未亡人学校」作:ジャンコクトー
「赤シャツ」作:マキノノゾミ
「夏の名残の薔薇」原作:アガサ・クリスティー 作:前田 伊都子
「検察側の証人」作:アガサ・クリスティー
「MOTHER~君わらひたまふことなかれ~」作:マキノノゾミ
「恋の冷凍保存」作:ジャンベルナール・リュック

ほか

衣装家紹介

衣装家/web・キャラクターデザイン

藤野雅胡(Maco Fujino)

国内外問わず現代劇から古典、和物にファンタジー、80人規模の小劇場から1000人規模の舞台まで、これまで様々なジャンルの作品と関わってきました。その度に感じる衣装の持つ大きな役割と責任。時代考証はもとより、台詞からキャラクターの性格や癖、生活感を読みとり、色や素材、布の量感等で役のイメージを具現化し、人物そのものの骨組みから肉付けを行う作業を行います。且つ役者個人の個性を加味しながら、役本来のイメージに近づくよう、色彩色調、ラインを探り、装置や照明とのバランスを話あう・・・所謂空間の統括責任者でもあり、こうして完成した衣装は舞台の上で役を輝かせる生きた衣装になります。
商業演劇とは違い、予算のない小劇場系の劇団では、どうしても衣装は後回しになってしまいがちですが、『最小限の予算でも、知恵と形にする技術があれば、特別な世界観を創りあげることが可能である』それが、座付き衣装家がいる劇団しゃれこうべの強みでもあります。
一人でも多くのお客様が劇団しゃれこうべの公演に足を運んでくださり、笑顔で帰って頂ければ幸せです。

経歴

NYブロードウェイで観た『ライオンキング』の舞台に衝撃を受け、「舞台衣装家になる!」と決めて帰国。夏目俊二氏の連載コラムを偶然新聞で見つけ、想いを綴った手紙を送った事から、劇団神戸の衣装に携わり、ヘア&メイク、ウィッグのアレンジも自ら行う頭の先からつま先までトータルで手掛ける舞台衣装家となる。 2007年に伊藤熹朔賞新人賞受賞を期に、舞台衣装の第一人者の元でアシスタントとして従事。第一線の舞台裏で修行を積んだ経験を経て、現在に至る。 また県立劇団、大学、専門学校にて舞台衣装製作の講義・指導等にも携わる等活動の場を広げている。
■受賞歴

2007年 伊藤熹朔賞新人賞受賞
2008年 兵庫県芸術奨励賞受賞

■作品
(舞 台) 2004年「ダンダンさんのあぁ・・・結婚!」作:モリエール 演出:夏目俊二
2005年  「桜の園」作:A・チェーホフ 演出:夏目俊二
2006年  「パパILoveYou」作:レイ・クーニー 演出:夏目俊二
2006年 岩松了演出 『欲望という名の電車』
2007年  「萩家の三姉妹」作:永井愛演出:夏目俊二
2007年  源氏一千年記念イベントIn石山寺 朗読劇「六条」原作:田辺聖子 演出:夏目俊二
2007年 「煙が目にしみる」作:堤泰之 演出:夏目俊二
2008年  「ジャパネスク十二夜」作:W・シェイクスピア 演出:夏目俊二
2008年 松本修 演出『桜の園』
2008年 2014年 平井久美子 演出『飛んで孫悟空』
2008年 「源氏MyLove!」原作:田辺聖子 演出/脚色:夏目俊二
2009年 「ウィンザーの陽気な女房たち」作:W・シェイクスピア 演出:夏目俊二
2010年「オウムとにわとり」作:ロベール・トマ 演出:夏目俊二
2010年 「8人の女」作:ロベール・トマ 演出:夏目俊二
2010年 「あしたこそ(原作:morning at the seven)」作:ポール・オズ・ボーン 演出:島守辰明
2011年  「プールサイドストーリー」作:高橋いさを/高橋卓郎 演出:夏目俊二
2011年 「美男薄情/未亡人学校」作:ジャンコクトー 演出:夏目俊二
2011年  「五重塔」原作:幸田露伴 「阿波狸合戦」構成:旭堂南陵
2011年 「六条のオバハン/末摘花」作:田辺聖子 脚本:前田伊都子
2012年 「牡丹燈幻想」作:三条三輪 演出:夏目俊二
2012年 今井朋彦 演出 『パンドラの鐘』
2012年 「赤シャツ」作:マキノノゾミ 演出:夏目俊二
2012年 「夏のなごりの薔薇」原作:アガサ・クリスティー 脚本:前田伊都子 演出:夏目俊二
2013年 「朗読劇 ラブレター/勝ち馬情報・蜜の匂い」作:浅田次郎/阿刀田高 演出:夏目俊二
2014年 「検察側の証人」原作:アガサ・クリスティー in ABCホール 演出:夏目俊二
2014年 「MOTHER~君わらひたまふことなかれ」 作:マキノノゾミ 演出:夏目俊二
2015年「牡丹燈幻想」作:三条三輪 演出:小倉啓子
2015年 平成26年度『芸術文化振興基金助成事業』『輝け!子どもパフォーマー事業』コスモスオリジナルミュージカル 『Stand By Me 2015 〜よき月夜 照っては照って よき月夜~』演出:西園寺 章雄
2015年 「恋の冷凍保存」作:ジャンベルナール・リュック 演出:小倉啓子
2018年 「おかしな二人」 作:ニール・サイモン 演出:島守 辰明


(映 画)
2002年 伴野智監督『人生喫茶とほほ』出演:竹中直人、篠原ともえ、村上淳
2004年 伴野智監督『SHOWER』 出演:福士誠治、大久保綾乃

(その他)
主催:兵庫県立美術館、エルミタージュ美術館、読売テレビ、読売新聞社 神戸『大エルミタージュ美術館展』展示用エカテリーナ衣裳製作 (2017年10月3日~ 兵庫県立美術館にて)