前回の投稿からずいぶん時間が経ってしまった。
この期間に東洋のバイオリン”二胡”との共同公演にチャレンジしていた。
私が二胡の教室に通い始めたことがきっかけで今回の公演に至ったが、
600名のお客さんにあんなにも喜んでいただけるとは思っていなかった。
ロビーコールで年配の男性が「これで1年生きていけます」と握手を求められたとき、
音楽と演劇という芸術の力を目の当たりにすることができた。
本公演で90席の小劇場でダブルカーテンコールが起こるときも毎度噛みしめるが、
これからもお客様の琴線に触れる時間と空間を創りたい気持ちをまた確認することができた。
心からの感謝を。
よくよく考えれば演劇の世界に飛び込むことも、
稽古場を借りたことも、
登山を始めたことも、
二胡を始めたことも、
自分の生きる道に準備されていたような気がする。
そのくらいあたりまえのように色々な世界に飛び込んできた気がする。
何かの記事で、世界的な調査で何かにチャレンジしなかった後悔のほうが、
何かにチャレンジした結果の後悔よりはるかに多いと読んだことがある。
きっと生きていくのは、自分の生きる指針を持ち続けることがとても大切で、
たとえそれがマイノリティで無謀と思われることであっても
後悔しない人生のためには必要なことなんだと、
40歳を超えてやっと分かってきた。
多分演劇は人間の数だけある指針と
それが交差するときに起こる社会的に時には感情的にうごめくドラマを描いているもの。
そしてその登場人物は誰しも自分の人生を自分らしく生き抜こうとしている。
だから魅力的で美しく訴えかけられる。
自分の人生もそんな風に生き抜いてみたいものだ。
なにやら散文的になってしまったが、
次回は体力も時間もお金を使ってもやり続けることの意味がある
演劇についてもう少し具体的に書いていきたいと思う。